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病院長挨拶

良質な医療を提供し地域から信頼される病院をめざします

院長 鈴木文夫 当院は2000年10月に開院し、コロナ禍のなか昨年10月に何とか20周年を迎えることができました。関係各位の方々や地域の皆様のご支援とご協力に感謝いたします。
 当院はこの地域の循環器疾患や脳疾患の急性期医療を充実させる事を主目標として開院し、20年間この目標に沿って診療を行ってきました。地域や近隣医療機関のご支援のおかげで、多くさんの症例を経験することができ、医療の進歩にも遅れることなく診療を続けることができました。
 このように開設時より急性期に特化した診療を続けてきましたが、この20年間で入院患者さんの高齢化は急速に進み、いろいろな併存疾患をもつ多病状態の患者さんが増加しました。その結果、入院契機疾患は改善しても併存症の悪化や体力の低下などが生じ、在宅復帰に時間を要することが多くなりました。できる限りの対応はしてきたものの急性期機能を維持するために、入院期間を少し延長するだけで在宅への復帰が見込まれる状態でも転院など在宅退院以外となることが少なからずありました。入院から在宅への退院を円滑に進めるため、当院も遅ればせながらではありますが、地域包括ケア病棟を開設することといたしました。3病棟129床のうち1病棟45床を2021年3月1日より地域包括ケア病棟といたします。地域包括ケア病棟開設に伴い訪問診療や訪問看護についてもより一層充実していく予定です。
 地域包括ケア病棟を開設した後も急性期診療を縮小することはありません。医師も増員し、これまで以上に急性期についても充実していく所存です。小さな病院ではありますが、急性期入院からポストアキュート・在宅復帰支援まで診療の幅を広げ、今後ますます進む超高齢社会に対応した診療体制確保のため努力いたします。これからもご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

令和3年2月25日
院長 鈴木文夫

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