下肢静脈瘤に対する血管内高周波を導入
掲載日:2015年11月11日
この4月より下肢静脈瘤に対する血管内高周波を導入しております。可能となりました。コビディエン社の高周波アブレーション装置(平成26年4月に保険認可が下りた最新式の高周波装置)を用いた下肢静脈瘤の手術を始めます。最小限の創で下肢静脈瘤を治療することのできる治療法で注目されています。
高周波アブレーションでは静脈を焼いて、逆流を止めてしまう治療です。皮膚は切らずに、細い管(カテーテル)を病気になった静脈の中に入れて、内側から熱を加えて焼いてしまいます。焼いた静脈は焼肉のように固く縮んでしまい、治療後半年ぐらいで吸収されてなくなってしまいます。局所麻酔で細い管を差し込むだけなので、治療ができる体に負担が少ない低侵襲治療です。手術時間も片足20分前後と短時間で終了し、手術直後から歩行も可能です。傷跡もカテーテルを挿入するための小さな穴しか残りませんし、日常生活の制限も全くありません。
足の血管が浮き出て気になる、皮膚の色が変わってきた、夕方になるとむくんだり・足がつったりするとお困りの方は、一度当科にご相談ください。
腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の認定施設となりました。
これにより、おなかを切らずに腹部大動脈瘤をカテーテルで治療することが可能となりました。腹部の大動脈に大きな瘤があって手術が必要であるけど、高齢であることや、他の臓器に病気があって大きな手術を受ける体力が無い方に対する治療法として、全国でもどんどん広がってきています。両下肢の付け根に小さな傷が2か所つくだけで、短期間の入院ですみます。
腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の指導医が常勤で在籍しております。お困りの方や心配な方がおられましたら、一度ご相談ください。