更新日:2024年03月15日
薬剤科の紹介
当薬剤科では、「顔の見える薬剤師」をモットーに、医療スタッフや患者さんと良好な関係を築き、適切で安全な薬物療法が行えるよう日々精進しています。
・薬剤科の業務 | ・チーム医療(各種委員会)への参画 | ・薬剤科の概要 |
薬剤科の業務
調剤
電子カルテを通して、医師が処方した処方箋に基づき、患者さまにお渡しする薬を調剤しています。 当院では外来は殆ど院外処方のため、入院調剤を主として行っています。 調剤の際には、薬の量や飲み方・飲み合わせなどのチェックを行い、必要に応じて医師に問い合わせを行います。調剤後は、調剤者とは別の薬剤師があらためて処方箋の内容・薬の種類・数量などに問題がないが確認しています。 |
注射調剤・製剤業務
1)セット業務 |
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電子カルテより、投薬量・投与速度・投与ルート・配合変化・安定性などを確認した後、患者さまの1処方毎に注射薬をセットし、病棟に払い出しています。 | |
2)混注業務 |
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中心静脈から投与される高カロリー輸液は、無菌調製室内のクリーンベンチ内で無菌的に薬剤師が混注を行い、病棟へ払い出しています。また、外来及び入院化学療法で使用される全ての抗がん剤に関して、無菌調製室内の安全キャビネットを使用し、薬剤師が混注を行っています。 | |
3)製剤業務 |
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市販されていない製剤に関し、医師の依頼、クラス分類により倫理委員会の審査に基づき製剤を行っています。 | |
4)外来自己注射指導
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安全で効果的な薬物治療を提供するため、外来における在宅自己注射(インスリン製剤、GLP-1製剤、骨粗鬆症治療薬など)を導入される患者さまに対し、手技の説明や服薬指導を実施しています。 また、手術・検査前の休薬が必要な薬剤の説明など必要に応じて指導を実施しています。 |
医薬品情報管理業務
医薬品管理業務
医薬品の購入、保管、使用期限などの品質管理を行っています。
また、麻薬や向精神薬、毒薬、血漿分画製剤に関しては、在庫管理を徹底し、管理簿を作成・保管し事故・盗難防止に努めています。
さらに、時間外や休日など薬剤師が不在時や緊急用に病棟に設置している配置薬の定数や品目・期限の管理も行っています。
病棟業務
TDM業務
当院では、抗菌薬に対して解析ソフトを用いたTDM(治療薬物モニタリング)を行っています。
TDMとは、個々の患者さまに適した投与設計を行い、適正な薬物療法を行うためのモニタリングのことです。効果が出るとされる有効血中濃度から、副作用が出やすくなる中毒域までの幅が狭い薬剤や、個人差が出やすい薬物を対象とし、現在はバンコマイシン、テイコプラニン、ハベカシンに対しTDMを行っています。
テイコプラニン、ハベカシンは検査が外注のため、初回投与設計を中心に行っていますが、バンコマイシンは院内の検査科で測定できるため、医師に検査オーダを依頼し初回投与設計だけでなく、トラフ値を確認しながら定期的にモニタリングを行い有効性の向上や副作用の防止に努めています。
チーム医療(各種委員会)への参画
医療安全対策委員会、倫理委員会、感染予防対策委員会、医薬品安全管理委員会、薬事委員会、褥瘡委員会、がん化学療法委員会など多職種連携を図っています。
また、せん妄カンファレンスをはじめ病棟で開催される各種カンファレンスへ積極的に参加し、患者さまの情報を得たり、薬剤師側からの意見を述べるように努めています。
近年、問題視されているポリファーマシー対策への取り組みも実施しており多職種で情報共有し連携を図るように努めています。
薬剤科の概要
業務現状 | 薬剤師:5名(常勤4名・非常勤1名) 事務員(調剤補助)2名 外来処方箋発行率:約98% ・病棟薬剤業務実施加算算定 ・日本病院薬剤師会プレアボイド報告施設 ・後発医薬品使用体制加算1算定 ・薬剤管理指導算定 |
専門・認定薬剤師数
・日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 2名
・日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師 2名
・公認スポーツファーマシスト 1名
教育
1)科内勉強会 |
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当科では定期的にカンファレンスを行い、薬剤師間で情報共有を行っています。また、症例検討会や新薬勉強会など実施し、患者さまに適切な医療を 提供できるよう努めています。 | |
2)院内研修会 |
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年度初めに新人看護師などを対象に医薬品の取扱いについて勉強会を実施したり、医薬品適正使用のために、医療スタッフを対象とした院内研修会を適宜実施しています。 | |
3)新人教育プログラム |
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当科(昴会)では各指導担当者が新人一人ひとりの速度に合わせた到達目標を計画し、きめ細やかなサポートをします。詳細は「薬剤師募集」のバナーを開き「教育システム」の項目をご覧ください。 |