放射線科の紹介
放射線科では常勤放射線医師1名、診療放射線技師10名、事務職員1名で業務を行っています。
放射線科には、一般撮影装置・X線TV装置・CT装置・MRI装置・核医学検査装置・X線血管撮影装置・ガンマナイフ装置などを備え各科における診断や治療をサポートしています。
一般撮影装置
一般撮影とは、X線を使って胸部や腹部、骨などを撮影する「レントゲン写真」と呼ばれ、放射線科の行う検査の中では基本となるものです。
X線TV装置
X線TV装置は、胃や腸などの造影検査もリアルタイムで行える機器です。
<胃透視>
バリウムという白色の液体(造影剤)を飲んで食道、胃、十二指腸といった上部消化管と呼ばれる部位をを撮影する検査です。
<注腸透視>
バリウムを肛門から注入して大腸を撮影する検査です。
CT (Computed Tomography)
CTとは、Computed Tomographyの略でコンピュータ断層撮影法と呼ばれ、X線とコンピュータを用いて体の輪切りの断層写真を作り、体の内部を精密に調べる検査です。また、断層写真のデータを元に専用のコンピュータ(GE社製Advantage Workstation VS5)を使用して任意の断面を再構成したり、血管や骨などの三次元画像を作成でき、診断に役立つ画像を提供しております。検査は、右の写真手前の検査台に寝ていただき、体をバンド等で固定します。胸やお腹の検査では、2.5~3秒息を止めて撮影します。体の中をより詳しく調べるために、造影剤を注射する場合もあります。 検査時間は、造影剤を使わない検査で5~10分、造影剤を使う検査で、15~20分で終了します。 |
GE社製
Revolusion GSI
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MRI(Magnetic Resonance Imaging)
MRIとは、Magnetic Resonance Imaging の頭文字からとられた名前で日本語では磁気共鳴画像を意味しており、磁気(磁石)の力を利用して体のあらゆる部分の断層像を得ることのできる装置で、放射線は全く使用していません。装置はおおまかにテーブル部と撮影部に分けることができ、写真手前の検査台に寝ていただき、写真奥のドーナツ状のトンネル内に入り撮影をします。検査中は体の動きにより画質の低下を招く為、できる限り動かないようにお願いしていますが、不安な点がありましたら担当スタッフに声をかけて下さい。検査中は痛みを伴うことはありません。しかし、かなり大きな音が発生するため不安に感じるかも知れませんが機械の故障ではないので御安心ください。当院で行えるMRI検査は頭部、腹部、四肢関節、脊椎、血管と様々な領域での検査が可能です。検査時間は体の部位、撮影方法により、多少異なりますが、およそ15~30分で終了します。 | GE社製 1.5T SIGNAARTIST 96 CH |
核医学検査装置
核医学検査(RI検査)とは、微量のガンマ線を放出する薬を注射などによって体の中にいれ特定の臓器や病変部に取り込まれたガンマ線を体外のカメラで撮影する検査です。使用する薬は、放射線量が極めて微量であり、副作用も非常に少ないので、心配なく検査に用いることができます。検査は、写真手前の検査台に寝ていただくだけです。(頭を固定したり、両腕をあげる検査もなかにはありますが、いずれにしても痛みがあるのは注射をする時だけです。)検査によっては、薬が目的の部位に十分に蓄積するまで時間がかかる場合がありますので、数時間(数日間)後に写真を撮ることがあります。撮影は数分で終わる場合から、数十分かかるものもあります。また、撮影のしかたとしては、一度だけでなく半日以上かけて何回かに分けて撮影することもあります。 | GE社製 Millennium |
X線血管撮影装置
血管撮影検査は、カテーテルと呼ばれる細くて長い管を目的とする血管近くまで運び、そこから造影剤を注入して血管像 を得る検査です。当院では、主に頭部及び心臓の血管を中心に検査を行っています。また、検査による診断だけではなく、同時に治療を行うこともあります。血管が狭窄している部位を拡げる血管拡張術や、動脈瘤の破裂を未然に防ぐための動脈瘤塞栓術などが可能となっています。 | Canon社製 INFX8000V/HT (1台)〈脳血管撮影・ステントグラフト用〉 |
INFX-8000V/JC (2台)〈心臓カテーテル用〉 |